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秋の夜長、戦国の世を統一した天下人、信長・秀吉・家康が、歴史の中から抜け出してきて、現代の企業のトップとなったら、事業戦略を決定する経営会議の風景がどうなるかを、有名な「ホトトギス」の川柳で表現されている3人の長所短所から、あれこれと想像をめぐらしてみた。
タイトルの人物に強く興味をひかれたのは、ある本を読んだからからである。その本とは内村鑑三著、鈴木範久訳「代表的日本人」(岩波文庫)。内村は幕末に生まれ、昭和に没した日本人のキリスト思想家・文学家・伝道師である。
先日、私は以下の一文の存在を初めて知った。何やら古めかしい調子の文章ではであるが、まず以下の文章を声にしてゆっくりと読んでいただければ幸いである。
「天を敬い人を愛し、天を識り己を盡くし、人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ぬべし。
即ち天とは宇宙を含め天地自然の道であり、人の道でもある。故に天地自然を敬うは天意である。天は人も我も、同一に愛し給うゆえ、我を愛する心を以って、人を愛すなり。」
(原文は漢文)
「吾妻鏡」という歴史書がある。恐らく学生時代に日本史の授業でタイトルだけは目にしたはずである。この歴史書は鎌倉時代の武家政権や社会の動きを将軍の代ごとに日記形式で記述されたものを、北条氏など鎌倉幕府内部の有力者が鎌倉末期に編纂したものと考えられている。後世の武将にも愛読され、徳川家康はこの「吾妻鏡」を再編集して木活字で刊行した。家康はこれを座右の書として幕府運営の参考にしていたという。