[ 神宮律子のエッセイ ]
あなたはほめられた時にどのような反応をしますか?
「ありがとうございます」とお礼を言うのが適切でしょうが、ついつい余計なことを言ってしまうことがありませんか?
例えば、着ている洋服をほめられて、「え~そうですか?」「でもこれ安かったんですよ」「これ何年も着ているんですよ」と言ってしまうときが、私にもあります。
そう反応した後に、また余計なことを言ってしまったと反省することがあります。わざわざマイナスのことを言う必要もないのに、謙遜しているつもりなのか、ついつい余計な一言がついてきます。しかしながら、相手は謙遜とは思いません。
せっかく相手がほめているのですから、「ありがとうございます」と言えば、相手も喜んでもらえて良かったと思うはずです。
もっとほめられ上手になっても良いのではないかと思うことがあります。
例えば、ビジネスにおいてお客様から仕事ぶりをほめられたときは、年齢にかかわりなく、「励みになります」という答え方はさわやかです。
会社そのものをほめられたときは、「お陰様でありがとうございます」と答えると、お客様のお陰で成長させてもらっているという気持ちを伝えることができます。
職場内で、先輩、上司から仕事ぶりをほめられたときは、「また、頑張ります」と答えると、調子に乗ることなく、今後も活躍してくれるだろうという印象を与えます。
プライベートでは、思いっきり「嬉しいです」「ありがとうございます」と素直に答えたいものですが、容姿をほめられたときは、すぐに「ありがとうございます」と答えると、「少しは謙遜してみたら」と思われるかもしれません。否定もせず笑顔で受け流すのも上品です。
また、女性が口紅を変えたときに「あら口紅の色変えたの?素敵ね」とほめられた時などは、「気がついてくれたの? さすがね」と反応すれば、反対に相手をほめていることになり、ほめた方も嬉しくなります。このように、英語では「サンキュー」の一言で済む場合でも、日本語は様々な表現があります。ただ万国共通なことは、ほめる方もほめられる方も笑顔だということです。
たとえお世辞であったとしても、あたりまえのことであったとしても、ほめるという行為は相手に関心があるという表れで、自分に好意をもっていると感じ、自然と笑顔になります。
笑顔の人を見て、ほめて良かったと思える。お互いに幸せな気分になるような反応をしたいものです。




