[ 日本語世直しレポート ]
「大嶋さんはこう書いているけど、これっておかしくないですか?」
とのご指摘をある日、ある方から受けました。それは「顰蹙される」。私が書いた文章の中にそういう表現があったのです。
「えっ?だって、顰蹙する、って言いませんか?」
「顰蹙するって言いますか?だったら、される、って言ってもいいのかな。でも普通、顰蹙を買う、じゃないですか?」
そう言われてよーく考えてみると「顰蹙する」も何か違和感があるような・・・。そこでさっそく辞書を引いてみたら・・・。
大辞林、大辞泉とも「顰蹙」には「名詞(スル)」との記載があります。「顰蹙する、でいいんじゃないか!だったら顰蹙されるだってOKだよね!」と一瞬、胸をなでおろしたのですが、しかし、さらに読んでみると「言動によって人からさげすまれ、軽蔑されること」は「顰蹙を買う」が挙がっていて「顰蹙される」と使用した例はないようです。
やはり「顰蹙される」は、文法的にはありえなくはないものの、用例として一般的ではなく、不適切という判定になりそうですね。
「どんなになじんだ言葉でも、一度は辞書を引いて意味や用例を確認しながら使いましょう!」と常日頃、研修受講の皆様にはお伝えしている日本語世直し隊発起人の私でしたが、思わぬところで自分が世直しレポートの話題を提供してしまいました。
ところでこの「顰蹙を買う」ですが「言動によってさげすまれる」との解説になっているところに興味が引かれます。と、言うことは「禁煙席でタバコを吸って顰蹙を買った」と行動に使うのは誤用なのでしょうか。面白いのでさらに調べてみたいと思っています。
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