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色々な生活の薦め

[ 大嶋友秀のエッセイ ]

 先週の日曜日のこと。駅の近くの文房具店で15色の水彩絵の具を買いました。店内を見ていて衝動買いしたのです。考えてみると、絵の具を買うのは高校生以来のことでした。約30年ぶりに買ったわけです。それは、私には、「絵を描く」なんてしゃれた趣味がなかったからです。

 それでも、私は人よりも彩り(色どり)豊かな生活を送っていると思っています。机の引き出しには、12色と36色の色鉛筆のセットがあります。それ以外に、韓国製の24色サインペンがあり、目の前におかれている本棚の片隅には、36色サインペン(太字、細字両用)がひかえています。

 常時使う万年筆にも3色の用意をしています。そして、本や雑誌を読むときはマーカーの代わりとして4色ボールペンが必須なものになっています。こう見てみると、私は仕事をするときも勉強をするときにも、色をふんだんに使っています。

 まず、ノートをとるときに使います。社内での打ち合わせ、お客様との打ち合わせなどでは、万年筆や4色ボールペンが活躍します。講演や研修企画のアイデア出しの作業では、書きなれた万年筆に何色ものサインペンで、ノートを自由気ままに色で賑やかにしていきます。例えれば、子供がクレヨンで落書きしているような状態でしょう。そこから考えがまとまって、最終的な原稿を作る段階では、絵や記号にも色付けをして、36色の色鉛筆を使ってきれいに仕上げます。

 本を読んでいるときにも、気になるところを見つけたり感銘をうけたら、情け容赦なく色をつけて、線を引いたり、囲んだり、書き込みます。主に4色ボールペンで、重要な箇所、大切な箇所、自分が興味を感じた箇所の3つに分けて色をつけていきます。

 私が色を使う理由は簡単なことです。それは、わかりやすくなるからです。そして、憶えやすくなります。色づけをするとあきらかに記憶の残り方が違います。また、本やノートを見返すときに、一目でその内容のポイントがわかります。それは、色を使うと脳の両側に心地の良い刺激をあたえて、脳の両側の力を無駄なく生かすからだそうです。

 私の場合は、仕事の性質上、ノートをとることが多いため、色を使うことで助かっているわけです。人によれば、そんなにいつもノートをとらない人もいるでしょう。そんな人でも、ちょっとしたメモや伝言に色をつけてみると、効果はすぐに出ます。目立つためにわすれなかったり、すぐに気づいてもらえたりするでしょう。

 不思議なことですが、少しでも色を使うと楽しい気分になります。鼻歌でも歌いたくなります。顔が自然と、にやけてしまいます。そうです、仕事が楽しくなる、これほど簡単なものはないでしょう。色鉛筆や4色ボールペンがあればすぐに実践できるわけです。

 そのためには文房具店に行って色鉛筆を買うのもいいでしょう。また、押し入れの中に押し込まれている昔使っていた色鉛筆を探しても良いでしょう。マーカーでも、ボールペンでも、サインペンでもいいのです。とにかく、すぐ手元に色のついている筆記用具を用意してみてください。そして、何かを書くときに、色付けしてみるのです。

 もし、用意ができたがどうすればいいのか、とお悩みならば、遠慮なくお聞きください。私の経験からアドバイスを差し上げることができます。ただし、色といっても、色事のことはご勘弁を。それはまた、別の話として…。(了)


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