[ 英語ボキャビル大作戦 ]
イスラエルの政局についての記事で見つけた言葉です。シャロン首相が亡くなった後、オルメルト首相代行は総選挙で勝利をしたのですが、彼の所属するカディマ党が予想を下回る議席数しか確保できませんでした。そのために連立政権を探っていくことになりました。
そんなオルメルト氏のおかれた状況と心境をかねあわせた言葉として、この記事のタイトルである”Feeling Lonely At The Top” を、「トップはつらいよ」としてみました。
文字そのまま意味からは、必ずしも「つらい」とまでは言えないでしょう。「寂しく感じる」「孤立をしている」ということにとどまります。しかし、この記事の内容を読んでみると「つらい」という言葉をぴったりと当てはまると感じたのです。
日本語で「??がつらいよ」とは、言うまでもなく、あの有名な松竹映画の代表作、「男はつらいよ」という題名を意識しています。主人公の風来坊である寅さんは、人よりも意地っ張りで、自分の生き方に美学を持っていて何事にもこだわっているのです。自分が恋するマドンナに思いを告げることなく、むしろ、おせっかいをやいて、その恋が成就する応援までしてしまう…そんなところが笑いを誘うのですが…”feel lonely”となるわけです。
寅さんは、やっぱり最後は一人になるのが、「つらいよ」となるわけです。それが俺の生き方だからと、一人さびしく、ふらりと家を飛び出して旅に出て行くのです。そんな思いのときに、まさに使える表現がこの”feel lonely”なのです。一人で耐え忍ぶというのが大切だという美学は、昔は間違いなくあったように思います。このように考えると、”feel lonely”とは、かっこいい”groovy”なものにも通じるのではないでしょうか。
また、引用は、以下です。
“Feeling Lonely At The Top
A contested victory in Israel’s election leaves Ehud Olmert with little clout to forge a Middle East peace”
「トップはつらいよ
イスラエルの総選挙でどうにか勝利できたとはいえ、エフード・オルメルト氏には中東和平を築く影響力はほどんど残っていないのだ。」(訳:大嶋友秀)
(World Section, p32, “Feeling Lonely At The Top”, TIME, April 10, 2006)




